5日前

第14話 逃亡直後の「鬼電」と完全ブロック。准看護師という名の生存ルート

実家に逃げ込んでからは、子供たちとまったり過ごす穏やかな時間……とはいきませんでした。

頭の片隅では、常に夫からの「追撃」を警戒していたのです。

「勝手にいなくなった」と警察に駆け込まれ、捜索願を出されたら面倒なことになる。

私はそれを防ぐためだけに、事務的に一通だけLINEを送りつけました。

「しばらく帰りません」

送信した直後から始まった、スマホの**「鬼電」**。🚨

ブブッ、ブブッと画面が光るたび、私の肺はギュッと冷たく縮こまり、心は硬い石のように重く、黒くなっていくのを感じました。

あんなに離れた場所にいるのに、着信画面の文字だけで、私はまだ彼に支配されている。

でも、もう決めたんだ。

私はその着信をすべて無視しました。

怒りに満ちた長文のLINEも何通か届きましたが、中身は一文字も読みません。

「私のこれからの人生に、このノイズ(恐怖)は不要だ」

私は震える指で、迷わずブロックボタンを押しました。

これで完全に、退路は断たれました。

■ 「公助」という最強のセーフティーネット

彼との連絡を絶ち切ったものの、手元にある軍資金は100万円のみ。

夜、子供たちの寝顔を見ながら、私は途方もない不安に押しつぶされそうになっていました。

「普通のパートじゃ、絶対にジリ貧になる……やっぱり、看護師みたいな強い資格がないとダメだよね……」

母にポツリと漏らした、半ば諦めのような独り言。

すると、母から思わぬヒントが返ってきました。

「准看護師の学校なら、学費も安いはずよ」

准看護師……?

翌日、私はすがるような思いでスマホで調べまくりました。

すると、そこには絶望の淵にいた私を救い上げる、驚くべき**「生存ルート」**が眠っていたのです。

• 学費: 月々3万円台

• 奨学金: 卒業後に県内で働けば「返済免除」(実質タダ)

• 公的支援(母子家庭): 訓練給付金など、月々約10万円の支給

「……いける!!」

計算上、毎月10万円が手元に残る。

実家という「最強のインフラ」のサポートがあれば、子供を育てながらでも、学校に通って戦える!

どん底だと思っていた私の人生に、「公助」と「資格」という一筋の光が差し込んだ瞬間でした。

「私は、自分の足で立ち上がる。」

私は両親の前に座り、ついに決意を伝えました。

「離婚に向けて戦う。そして……看護学校を受験する」と──。