
実家に逃げ込んでからは、子供たちとまったり過ごす穏やかな時間……とはいきませんでした。
頭の片隅では、常に夫からの「追撃」を警戒していたのです。
「勝手にいなくなった」と警察に駆け込まれ、捜索願を出されたら面倒なことになる。
私はそれを防ぐためだけに、事務的に一通だけLINEを送りつけました。
「しばらく帰りません」
送信した直後から始まった、スマホの**「鬼電」**。🚨
ブブッ、ブブッと画面が光るたび、私の肺はギュッと冷たく縮こまり、心は硬い石のように重く、黒くなっていくのを感じました。
あんなに離れた場所にいるのに、着信画面の文字だけで、私はまだ彼に支配されている。
でも、もう決めたんだ。
私はその着信をすべて無視しました。
怒りに満ちた長文のLINEも何通か届きましたが、中身は一文字も読みません。
「私のこれからの人生に、このノイズ(恐怖)は不要だ」
私は震える指で、迷わずブロックボタンを押しました。
これで完全に、退路は断たれました。
■ 「公助」という最強のセーフティーネット
彼との連絡を絶ち切ったものの、手元にある軍資金は100万円のみ。
夜、子供たちの寝顔を見ながら、私は途方もない不安に押しつぶされそうになっていました。
「普通のパートじゃ、絶対にジリ貧になる……やっぱり、看護師みたいな強い資格がないとダメだよね……」
母にポツリと漏らした、半ば諦めのような独り言。
すると、母から思わぬヒントが返ってきました。
「准看護師の学校なら、学費も安いはずよ」
准看護師……?
翌日、私はすがるような思いでスマホで調べまくりました。
すると、そこには絶望の淵にいた私を救い上げる、驚くべき**「生存ルート」**が眠っていたのです。
• 学費: 月々3万円台
• 奨学金: 卒業後に県内で働けば「返済免除」(実質タダ)
• 公的支援(母子家庭): 訓練給付金など、月々約10万円の支給
「……いける!!」
計算上、毎月10万円が手元に残る。
実家という「最強のインフラ」のサポートがあれば、子供を育てながらでも、学校に通って戦える!
どん底だと思っていた私の人生に、「公助」と「資格」という一筋の光が差し込んだ瞬間でした。
「私は、自分の足で立ち上がる。」
私は両親の前に座り、ついに決意を伝えました。
「離婚に向けて戦う。そして……看護学校を受験する」と──。